彼は上座であなたは下座

今年は暖かい秋となっています。お出掛けや旅行に行くには良いですね。

タイトルで?と思う方もいるでしょう。年代にもよりますかねぇ。学生はまだ分からない方もいるとは思います。決して星座占いでもない笑。特にビジネスシーンのマナーとして知っておくのは必須。

私が20代前半の頃に夫と交際中の時に、旅行で泊まった旅館での出来事。平成の初期あたりでは旅館に到着すると、お世話をしてくださる仲居さんがお部屋まで案内して、館内の説明やお茶を淹れて世間話しをしたり。コロナ禍もありまた時代と共に、そういったご案内も今は殆どなくなりましたね。

ある旅館に到着して、仲居さんと私と彼(夫)で部屋に入り座布団に座ったとたんの事でした。

仲居さん 「ちょっとあなたね、そこは上座でしょう?上座は彼、男性が座って。あなたは下座よ。最近の若い人ったら」

私 ??

席を代わりましたけど、ビジネスシーンでの会議室や応接室の上座と下座は理解していましたが。

仲居さんは不機嫌そうに部屋を後に。

床の間の前が上座なんだよ、彼(夫)が教えてくれました。

私 「上座は俺だ!とか気になる?」

夫「気にしないなぁ」

それ以来、旅館に行くと必ず習慣?となった床の間確認。床の間は旅館側がお客様をお迎えする心を垣間見る『場所』のようにも思えて。華やかな生花だったり、または一輪ざしの花。掛け軸など。

昨年宿泊した旅館の床の間

夫はこの件について覚えているのか?聞いてみたら全く覚えていませんでした笑笑

時代と共に変わる考え。私に上座と下座の事から他にも伝えたい事もあったのかな?と仲居さんと同じくらいの年齢になった今。お元気でいる事を願って今の時代をどのように感じているのか。

*上座と下座について

基本的に入り口から遠い場所が上座。目上の人やお客様が座る場所。入り口から近い場所が下座。

床の間のある部屋では、床の間の前が上座。入り口から遠い場所が下座。

日本独特の文化ともいえます。